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補強板に阻まれました

2022年2月21日

2月も後半になってきましたが、先月同様、そこそこ忙しい状況が続いています、本来は2月は最も暇な時期の筈なのですが・・・とても有難い事なのですが、今の時期でこんな感じだと例年通りなら忙しくなる3月はどうなる事やらちょっと心配です(^^;)、カラダと相談しながら出来る範囲でガンバリます、もうオジサンではなく老人の域に入ってますので・・・(笑)

今回はホンダステップワゴンのリアゲートの修復でした・・・中古車業者様からのご依頼です。

ステップワゴンRゲートヘコミ ステップワゴンRゲートヘコミ2 before

中央部のエンブレム横のかなり深めのヘコミです、大きさは7~8センチで打撃痕はスジ状に2~3センチクッキリ残っています・・・ホンダの伸びやすく、クセのつきやすい鋼板特性を考えるととても厄介なヘコミです、しかも色は歪みが残ると目立ちやすい黒系、どこまで違和感なく仕上げられるかやってみないと正直なところ解かりません、それでも現状より目立たなくなれば構わないとのご依頼でしたので作業開始です。

ただ、内装を外してみて唖然!補強板に被っています、リアゲートは大抵の場合、表のパネルと裏(内装が付く鋼板)を橋渡しするように補強の板がついていますメーカーや車種によって形状・枚数は様々ですが、ホンダは他のメーカーより補強板が多いように感じます、強度を保つ為にしょうがないのでしょうが、今回はこの補強板のせいでツールアクセスが著しく悪化しています(^^;)

何本ものツールと延長ジョイントを試して何とかアクセスルートを探ります、本当は画像の撮影角度のようにゲート側面から作業出来れば体勢も楽なのですが、補強板のせいで側面からはうまくアクセス出来ません(^^;)、ゲート下方から斜めからしかルートを見つけられませんでした、デントリペア修復作業の際、作業者がヘコミを見れる位置で、且つツールがアクセス出来て更に支点を確保しなくてはならないという条件を満たさなければならないので仕方ありません、何とかアクセスルートが確保できたのでヘコミのフチに掛かっている応力を丁寧に抜いてからツールでヘコミを触っていきます、ただ、やはり予想通り鋼板の『伸び』と『スジ』のせいでなかなか歪みとスジが取れません、スジを消そうとすると歪みが目立ち、歪みを取ろうとするとスジが目立つ(^^;)、そんな状況なので出来る限り両方を良い状態になる最適な『妥協案』を探しました・・・

ステップワゴンRゲートヘコミ修復後 ステップワゴンRゲートヘコミ修復後2 after

かなり苦労致しましたが、何とか形にはなりました、でも映り込む背景をチェックすると歪みはあります、でもこれで精一杯でした(^^;)、担当者様にご確認を頂いたところ無事OKを頂きホッと致しました・・・

ツールアクセスが良好な位置でも苦労する作業なのに補強板に邪魔されると本当に大変です、でもホンダのクルマは最近このパターンがどんどん多くなってくるような気がします・・・(^^;)

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