曲面のヘコミ

2019年11月26日

昨日は夏用の作業着で汗を拭きながらの作業、今日はインナー(ももひき)着用で震えながら作業、差が激しいです(笑)、ニュースで聞きましたが、昨日との温度差13度もあるそうです(^^;)、一体どうなっているのでしょう?カラダが急激な温度差に対応できないようで、何となくダルくシャキッとしません・・・でも気が付けばもう、11月も終盤です、良い年を迎える為に最後のスパートをかけなければいけません!・・・でもダルい(笑)

今回はポルシェのフロントフェンダーの修復作業でした・・・

ポルシェFフェンダーヘコミ ポルシェFフェンダーヘコミ2 before

フロントフェンダーの上部にできた10センチ近いスジヘコミです、ボディ色が濃い色なので離れていても映り込む背景が歪むことによって結構目立ちます、修復作業上、このヘコミで一番難しいのは曲面にある事です、これが平坦なパネルならそれ程苦労はしないのですが、ポルシェ特有の『太もも』のようなFフェンダーだと話は随分違ってきます、ポルシェのFフェンダーは殆どのモデルが丸い筒のような形状で曲率のきつい面で構成されています、空冷時代よりは少し緩くなっているとはいえこのような形状のパネルは他のクルマでは殆どありません、平な面と曲面では何が違うかと言うと曲面はそれだけでパネルに応力が掛かっています、例えば平らな紙はへらへらで端を持ってもダらんと垂れてしまいますが、丸めれば筒状の形を維持できます、丸める事によって平面から立体面に変化して立体で構成された事によって全体に『応力』が掛かるようになります、要はその形状を維持しようとする力が強くなるという事です、同じことはプレスライン(ボディの折り目のようなライン)にも言えます。

こういった状態のパネルを修復する時は応力がどのように何処に掛かっているかを充分に理解しながら作業しないとすぐに塗膜肌を荒らしてしまったりニキビのような作業痕を残したりしていまします、今回も最初はツールの先端にアタッチメントを装着してなるべく点接点にならないように注意して作業致しました。

ポルシェFフェンダーヘコミ修復後 ポルシェFフェンダーヘコミ修復後2 after

映り込む背景に違和感が出ないようにするのに予想以上に時間が掛かりましたが、まずまず綺麗に仕上がりました、良かったです(^^;)

曲面のキツいパネルのヘコミ修復は殆ど場合、苦労致します、特にFフェンダーの上部だとツールの支点が取り難い上に作業体勢もツラいです、ポルシェの場合だと特に腰にはキツイです、当然今回も作業後は腰にきました・・・(笑)

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