もう11月も終盤に入りました、今年もあと1か月ちょっとで終わりです、毎年同じ事を書いてますが、早いですね（笑）、例年通りならこの時期は年末ラッシュ前で一息ついて暇になる時期なのですが、今年はどういう訳かあまり作業のご依頼件数が減ってきません(^^;)、とても有難い事なのですが、難しい修復のご依頼が多く変な姿勢での作業が多かったせいか持病の腰痛が出てきそうな嫌な兆候を感じてます、数年前のように正月入院は絶対したくないので無理は禁物です、最近は本当に肉体の老化をヒシヒシ感じるようになりました、仕方ないですね、もう還暦直前ですから・・・（笑）
今回はFフェンダーの逆『ノ』の字のようなきついスジヘコミの修復でした・・・
before
右Fフェンダー中央部の大きさ約10センチのスジヘコミです、何か当たってから擦ったような感じで完全に折り目のようなスジになっています、ツールアクセスの良いFフェンダーなのは救いですが、これだけクッキリとスジになっていると完全に消すのはかなりキビシイです、お客様にもその旨ご説明させて頂きましたが『出来る限り目立たなくして貰えれば・・・』とのご要望でしたので全力でチャレンジさせて頂きました・・・
こういったスジヘコミはスジに掛かっている応力をどれだけ解放してやれるかで仕上がりが大きく変わってしまいます、今回も最初はとにかくスジを『開く』事に全力を注ぎました、スジから応力が抜けてくるとヘコミに動きが出てきます、そうなったら正確にデントツールでスジを戻していきます、1ミリ位の精度でスジを触っていかなければならないの神経を使う作業です、スジが薄くなれば次は塗膜の肌に合わせて出来る限り馴染ませていきます、最後は映り込む背景でチェックしながら違和感を徹底的に排除します、結果は・・・
after
作業前に予測していたよりスジを消す事が出来ました、普通に見る限りは殆ど解からないと思います、お客様にご確認をいただいたところ喜んでいただけたので安心しました、ご依頼ありがとうございました。
スジ状のヘコミはスジの度合いによって仕上がりがかなり変わってしまいます、今回のようにパッと見てスジがハッキリと確認出来る場合はスジの線幅やツールアクセスなど他の条件次第で綺麗に消せたり、消しきれなかったり様々です、簡単に言えばとても手強いヘコミという事ですね（笑）
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