やっと8月も後半になってきました、最高気温はまだピーク時と何も変わらない位の温度ですが、少しづつ日が落ちるのが早くなり夜は少し涼しい風も感じる日がでてきました、もう少し我慢すれば大好きな秋だと思うと気分的には楽です(笑)、ただ、横浜市のコロナの感染状況はよくありません、数日前は神奈川県の1日の新規感染者数が東京都を抜く日まで出てしまいました(^^;)、頼みのワクチンも横浜市は全国でも供給状態が最悪の部類のようで予約を取ろうとしてもネットも電話も全く繋がらない状況が続いています、新しい市長さんが思い切った対策を講じてくれるのを願うばかりです・・・
今回は国産スポーツクーペのRクォーターパネルの修復作業でした・・・
ヘコミはRクォーターパネルの前側から10センチ位の位置で大きさは17~18センチ位あります、下手くそな画像のせいで解かり難いですが、プレスラインの下側にも若干影響が出てしまっています(^^;)、鋭角な打撃痕や折り目のようなスジにはなっていないので修復は可能なのですが、問題はツールアクセスです、内装外せば簡単でしょ!と言われそうですが、この位置は内装を外してドア開口部からの作業は基本的には出来ません、文章で説明するのは難しいのですが、このヘコミの位置ではいくら様々な形状の便利なツールが沢山出てきてはいても支点を確保してしっかりアクセスするのは殆ど不可能です、もっと小さくて浅い簡単なヘコミなら支点を取らずに『直押し』という手もとれますが、20センチ近いプレスラインにも影響が及んでいる難しい形状のヘコミではとても直押しではまともに仕上がりません、色々策を練ってみましたがきちんと仕上げるにはタイヤハウス内に小さな穴を開けるしか方法がありません、オーナー様に状況をご理解いただき穴開けの許可を頂いたのでタイヤハウス内の目立たない位置に10ミリ位の穴を1カ所開けさせて頂きました。
かなり広い範囲に歪みが出てしまっていたのでそれを違和感が出ないように処理するのにかなり苦労致しましたが、何とかまずまずに仕上げる事ができました、オーナー様に作業後のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。
デントリペアの基本的な作業法は簡単に説明すると棒状のツールで何処かに支点を取りテコの原理を使いヘコミを裏側から押し出していくという技法です、テコの原理を使うためにはどうしてもヘコミからある程度オフセットした位置に支点を確保する必要があります、今回のようにRクォーターパネルの場合はクォーターパネル自体に厚みがありますので最低でも30センチ位はヘコミが前フチから離れていなければどうしても支点の確保が出来ません、自分が車内に入って前に向かってツールを向ければ可能なのですが、それでは肝心のヘコミが全く見えないので作業自体が出来ません(^^;)、実際に作業した事のない方には恐らくよく理解できないとは思いますが、デントリペア技術者はみんなこれに頭を悩まされています、良いツールアクセス、良い支点、良い体勢、これが揃えばかなり厄介なヘコミでも結構綺麗に修復する事がデントリペアでは可能です、でも中々そうはいかないのが現実です、ほんの数センチの差が仕上がりに大きく影響するのがデントリペアの難しいところです・・・(^^;)
デントリペアについてのご相談はお気軽にお問い合わせ下さい
デントリペアジェイテクニックへのお問い合わせ・ご依頼は公式HP(『ホーム』)、またはこのブログのメニューより『お問い合わせ』をご覧ください。
このブログはデントリペアジェイテクニックのオフィシャルブログです