もう9月だというのにまだ30度超えの猛暑続き、その上大型台風が2つもやってくるなんて、今年は本当にどうなっているのでしょう?、暑いのが大の苦手な私にとってはツライ日々を過ごしています、しかも、仕事も忙しくなってきて毎日汗だくで作業してます(^^;)、秋は何処へ行ってしまったのでしょうか、早く涼しくなって欲しいです・・・(笑)
今回は某輸入車のアルミフロントフェンダーの修復でした・・・
Fフェンダー下部のプレスライン付近のスジ状のヘコミ、大きさは約5センチでかなりクッキリとしたスジがついてしまっています、これが鋼板なら正確にスジを触って塗膜肌に合わせていく事はツールアクセスの良いFフェンダーなのでそれほど難しい事ではありませんが、これはアルミパネルです、何度かこのブログでも書いていますが、アルミパネルは鋼板に比べると”固い”んです、普通の常識ならアルミは鉄より軟らかいものですが、恐らく自動車に使われているアルミパネルは合金なので他に色々な物質を混ぜているのだと思います、そのせいでツールで押していると鋼板の3割アップ?ぐらいは固い感触です、しかも固いだけでなく変化特性も違います、鋼板が加えた力に比例して変位していくのに対しアルミパネルはある点からいきなり変位します、これもミリ単位の精度で作業しているデントリペアにとってはとても厄介です、もう少し変位させたいと少しづつ力を加えていくと予想以上に変位してしまう事があるからです、更に困るのは思った以上に変位させてしまった時のリカバリー率もよくありません、簡単に言うと出し過ぎたときになかなか戻せないという事です(^^;)、そんなアルミパネルですから修復の際は触る前によく考えます、手順やツールの選択はとても重要だと思います(選べる場合はですけど(^^;))
こういうヘコミを修復する際は鋼板ならツールの先端にプラスチックやゴム製のアタッチメントを装着して粗出ししてからスジを攻めるのですが、今回はあえて最初から金属製の鋭角なアタッチメントでスジを消しに行きました、スジを攻めればアルミの変化特性から周りのヘコミは引っ張られて自然と上がってくると予想したからです・・・
予想通りいかない過程が途中ありましたが(笑)、何とか綺麗に仕上がりました、担当者様のご確認をいただき無事終了です、全身汗だくです(^^;)
アルミパネルでもデントリペアは対応できますが、鋼板並みに仕上げるには、幾つかの条件があると思います、ヘコミの形状・位置等はもちろんですが、やはりツールアクセスの状況がとても大事です、アクセスだけでなく適したツールが使えるか、支点の良否なども良い状況でないとやはり仕上がりに影響が出てしまいます、アルミパネルは厄介です・・・(笑)
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