12月のスタートはいたって平和です、年末は毎年バタバタするのがパターンなのですが、今のところはノンビリ仕事しています(^_^;)、嵐の前の静けさなのか、嵐は来ないで終わるのか・・・忙しすぎるのは困りますが、あまり平和(暇)なのはマズいです、誰にも未来は解りません(笑)
今回はメルセデスベンツCクーペのリペアでした、業者様からのご依頼です。
ヘコミはクォーターパネル(ドアとテールランプの間のパネル)のドア寄りの位置で大きさは約5センチ、スジや折り目のような打撃痕はありませんが非常に嫌な位置です、このブログでも何度か書いていますが、クーペのクォーターパネルのリペアはツールのアクセスを確保するのがとても難しいです、もっと後方なら内装を外すか、トランク側からアクセスするという手もあるのですが、ドアに近い位置の場合は厳しいです、頼みの綱はドイツ車特有のフェンダー内にあるサービスホールでしたが、残念ながら角度が悪く使えません(^_^;)、もう残された手はプーリング(表側から引っ張って直す技法)しかありません(最近、このパターンが多いです)、幸いな事に折り目やスジがないヘコミなので何とかできると判断致しました、何種類かのアタッチメントを使い数回に分けて引っ張っては叩くを繰り返し何とか形にする事ができました
殆ど歪みも残らずまずまずの仕上がりまでリペアできました、社長様のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。
プーリングでのリペアの場合はヘコミの形状や位置によって仕上がりの良否が大きく変わります、今回のように深さがそれ程でもなくてスジや鋭い打撃痕がなく、又プレスラインを損傷していたりパネルのフチに近くなければ通常の技法(ツールで裏側から押し戻していく技法)と同等の仕上がりが期待できます、ただし、ヘコミの形状が悪かったり、プレスラインに干渉していたり・・・など条件が悪くなるとそれに応じて仕上がりも悪くなります、また日産車に多いスクラッチシールドの場合はクリア塗装が剥がれる可能性が高いので基本的にはプーリングは使えません、こういった条件に左右されずに対応できればとても便利な技法なのですが・・・なかなか思った通りにはいきませんね(笑)
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