インパクトビームに掛かってました

2018年12月13日

今年もあと2週間ぐらいで終わりです、この時期らしい寒さが戻りやっと師走らしい感じがでてきました、街はクリスマスモードで盛り上がっています、私の仕事は毎年クリスマスまでが忙しく、その後は一気に平和(暇)になります・・・

煌びやかなクリスマスツリーを見るともうすぐ今年も終わるんだな・・・早いなぁ・・・、などと少し感傷的な気分になります、でも一瞬にしてもう少し頑張れば連休!連休!と一気にテンション上がります(笑)、残り僅かな2018、もうちょっと踏ん張って今年も無事終えられるようガンバリます!

2018クリスマスツリー

今回はBMW3シリーズワゴンの修復でした、一般のお客様からのご依頼です。

E91ワゴン

E91です、私の中ではまだ『最新型』という印象でしたが、最近は3シリーズの作業というともっぱらF30型になっています、ここ数年は国産車より輸入車(特にドイツ車)の方がモデルチェンジのサイクルが短いような気がします、しかもボディバリエーションが多彩になりもう型式で言われても全く解らなくなりました(^_^;)、昔は単純で良かった・・・(笑)

E91デントリペア作業前画像1 E91デントリペア作業前画像2 before

ヘコミはドア中央よりやや下方で大きさは約7~8センチ、縦スジです(^_^;)、折り目のようなスジではありませんが、車体後方から横に擦ったようにして止まったようで画像で見るよりも横幅もあります、しかも何だか変な歪み?が・・・ツールをアクセスしてみて解りました、丁度サイドインパクトビーム(ドア内部にある側面からの衝突時に乗員を守る鉄パイプのような部品)に掛かっています、内部にインパクトビームがある部分がへこむと大抵は押された時にビームに当たって変な歪みが出たりビームに沿ったスジが鋼板に残ったりします、結構、厄介なヘコミです、更に頭を悩ませるのは位置です、ヘコミがもう少し上なら窓枠の隙間からのツールアクセスで何も問題ないのですが、やや下方の為、少し遠いです、でもビームに掛かっている事を考えると外板との僅かな隙間にツールを入れていかなければならないので内装を外してドア後方からのアクセスはイマイチです(^_^;)、仕方ないので腰痛をこらえながら窓枠の隙間からツールを入れて作業しました・・・

E91デントリペア作業後画像1 E91デントリペア作業後画像2 after

縦スジヘコミは上から見ると『スジ』ではなくただの小さなヘコミにしか見えないので本当は横から見ながら作業したいのですが、今回は上からのツールアクセスなので何度もしゃがんで横から見たヘコミの形状と位置を頭に叩き込んでそれをイメージしながら上からツールで触っていきました、何度も何度も立ってしゃがんでを繰り返したのでまるでスクワットをした後のように太ももが筋肉痛になりました(笑)、でも、その甲斐あってまずまず綺麗に仕上がりました、お客様のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。

実はデントリペアの作業でインパクトビームは決して邪魔者なだけではありません、それどころかビームの裏に入ってくれたお蔭でビームをツールの支点にする事ができて助けられた事も多々あります、インパクトビームが敵になるか味方になるかはヘコミとビームの形状次第です、経験上、確率は五分五分です・・・(笑)

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