波打ったようなヘコミ

2021年10月22日

前回ブログを更新した10月9日の時は連日真夏日が続いて参ってます・・・と書きましたがあれから約2週間で真冬に変わりました(^^;)、半袖夏用の作業着からいきなり冬用に衣替えしました、普通はその間仕様があるのですが、この秋はまだ着ていません、まさか、このまま冬に突入という事はないと思っていますが、どうなんでしょう?寒いのは好きなのですが流石にこれほど急激に季節が変化するとカラダが対応していきません、腰・首・膝あちこちが痛いです、老体に冷えは禁物なので今年は早めにインナー(モモヒキ)はきます・・・(笑)

今回は某輸入車のFフェンダーの修復でした・・・

Fフェンダー修復前 before

アーチのフチ部分からプレスラインにかけてグニャグニャ?になってしまっています、これはぶつかって凹んだわけではありません、このクルマはかなり車高が低くなっていてタイヤもフェンダーにツラツラでした、もちろんオーナー様も色々なリスクを承知した上でそういった攻めた仕様になさっているのですが、普段は気を付けて走っておられるようなのですが、たまたまハンドルをかなり切れ込んだ状態で段差から降りてしまったようでその際にタイヤがアーチ部分を突いてしまったそうです、しかも今回で2回目です(^^;)、1回目の時も私に修復のご依頼を頂きかなり苦労して何とか目立たないようする事はできたのですが、今回も全く同じ位置で前回より悪いのはアーチのフチが完全に折れてしまっている事です、お客様にもどこまで修復できるか分からないとご説明をさせていただきましたが、『出来るところまでで構いません』という暖かいお言葉をいただいたのでチャレンジしてみました・・・

画像には写っておりませんが実際にはかなり広範囲まで歪みが及んでします、内側から突かれてできた損傷なので凹んでいるだけでなく、出っ張っている部分もとても多く波打っているような状況です、まだフチが逝っていなければ良かったのですが、フチが折れてしまっているのでまずはフチから・・・と思ってツールで探っていくと全く触れません???、タイヤハウスに顔を突っ込んで見てみると何とツメ折りしてありました(^^;)、参りました、このフチがとても重要なのにそこが触れない、何とかツメ折りしてある部分を戻せないかと試みましたが、ピッタリ折り込んであるのでダメでした、仕方ありません、触れる範囲で何とかするしかありませんでした・・・

Fフェンダー修復後 after

悪戦苦闘する事約2時間!これで精一杯でした、何とか映り込んでいる背景が解かるようにはなりましたが、細かい歪みが無数にあります、フチの部分もポンチングで多少整形は致しましたが、裏から触れないのでやはり『折れ』部分がしっかり残ってしまいました・・・

でもお客様にご確認いただいたところとても喜んで下さったので苦労した甲斐がありました、ご依頼ありがとうございました。

今までにも同様のヘコミを何度か修復致しましたが、凹むというより波打って歪んでいる状態なので修復はかなり難しいです、まして同じ箇所を2回となると鋼板の局部伸びも激しいのでそれの処理も大変です、レーシングカーのように低くタイヤがツラツラになっていると確かにカッコいいです、私もカーマニア(古い)なのでよく解かりますが、思わぬ損傷を受ける事もありますので車高の下げ過ぎには充分注意してください。

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