空冷911のRクォーターパネル

2021年5月2日

5月に入りGWの連休に突入です、連休前は久しぶりに怒涛の忙しさでした(^^;)、毎年GW前は連休前に納車を希望なさるお客様が多いせいか、ディーラーさん、修理屋さん、中古車屋さん、他、クルマ関係のお店はみんなとても忙しいです、でも、ここ最近はコロナの影響で今まで通りの慣例はあまりあてにならなくなっていたので今年はどうかな・・・と思っていましたが、通常の連休前以上に忙しかったです、昨日は帰宅したらもうクタクタで動けませんでした(^^;)・・・歳ですね(笑)、連休中は通常営業しておりますが、今のところそれ程お問い合わせも多くないので少しゆっくり出来るかな~と期待しています(笑)

今回はまたもや空冷911の定番ヘコミの修復でした・・・

930カレラRクォーターヘコミ 930カレラRクォーターヘコミ before

右Rクォーターの前フチに約8センチのヘコミ、しかも結構スジがクッキリ残っています、形状と位置から推測するとやはりドアパンチだと思います、前にもこのブログで書きましたが、空冷911の場合、930・964・993とこの位置のヘコミ修復はとても多いです(不思議とナローは少ないです)特に930と964に関しては今までに修復した台数は数えきれない位多いです、正確な理由はもちろん解かりません、駐車した隣の車のドアを開いた際にこの位置辺りに当る事が多いのでしょうか?・・・謎です(笑)

この位置は通常のクーぺボディの車ならツールアクセスがとても厄介で場合によっては修復不可になってしまう事も珍しくないのですが、空冷911は大丈夫です、Rフェンダーが1枚構造の上に930の場合はインナーフェンダー(フェンダー内部のプラスチックのカバー)もありません、こんな構造は現代の車では考えられないですが、デントリペア的にはとても有難いです、余談ですが、これは右側の場合です、930は左側には巨大なオイルタンクがドンと鎮座しているので全く状況は変わります、アクセス出来ない訳ではありませんが、ちょっとした手順とコツが必要です、これはまたその内に・・・

今回は右側ですからツールアクセスはバッチリです、ただ、かなりフチに近い為、支点となるタイヤからかなり遠いです、当然ですが支点から作用点が遠いと力が掛けにくいです、長いツールの先端にアタッチメントを装着して塗膜肌を乱さないように慎重に触っていきます、直角になっているフチの角度も少し変わってしまっているので思った以上にヘコミが変化していきません(^^;)、最初は短時間で終わるかな~なんて少し甘く見ていましたが、スジも思った以上に深く結局1時間以上は掛かってしまいました・・・(^^;)

空冷911Rクォーターヘコミ 空冷911Rクォーターヘコミ2 after

少し歪みは残りましたが、何とか形に出来ました、担当者様のご確認を頂き無事終了です、ありがとうございました。

最新のクルマに比べると空冷時代の911はやはり鋼板が厚いです、正確な数値は解かりませんがツールを通して感じる感触で言えば1.5倍位固く感じます、昔はあまり感じませんでしたが、最近のクルマに慣れてしまうと空冷911の作業はちょっとキツイです(^^;)、もしかしたら、それもやはり歳のせいかもしれません(笑)

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