プレスラインの深いヘコミ

2017年11月20日

いきなり真冬のような寒さになりました、先週末は耐え切れずとうとうインナー(ももひき)をはきました、これが活躍し始めると本格的な冬の到来を感じます(笑)、今年はとても秋が短かったように感じました、ますます寒さが厳しくなり外作業にはキツい季節になってきますが、今年もあと1ヶ月ちょっとで終わりです、気合を入れてガンバリます!

今回はスズキスイフトのリペアでした、一般のお客様からのご依頼です。

スズキスイフト画像

スズキスイフトデントリペア作業前画像1 スズキスイフトデントリペア作業前画像2 before

ヘコミは助手席ドアのプレスラインですが、強烈です(^_^;)、完全に折り目のようなスジがプレスラインと直角に交わるように走っています、しかも深い!、更に厄介なのはヘコミ上部のフチが押されて盛り上がってしまっている事です、かなりの損傷なので少し歪みや違和感が残ってしまうと思いますとお客様にお伝えしたのですが、『できる限りで構いません』との暖かいお言葉をいただきましたので作業開始です。

まずは盛り上がって唇?のようになったフチをひたすらポンチで叩いて落としていきます、この作業は盛り上がった部分を平面に戻していくという作業ではあるのですが、それだけではなくフチに掛かっている応力を抜いていくという意味もあります、これをやらずに強引にヘコミを戻そうとすると不必要に鋼板を伸ばしてしまい仕上がりが悪くなってしまう場合があります、しかし、そう簡単ではありません、叩く力が弱いと落ちず、強いと今度は鋼板がへこんでしまいます、変化の度合いと相談しながら慎重にすすめていきます、この工程が終わったらやっとヘコミをツールで触っていきます、こういう鋭角で深いヘコミは鋼板が動いてくるまでは焦らず逆らわず?少しづつ戻していきます、ある程度ヘコミが浅くなってくると鋼板の動きが格段に素直なってくるのですが、この辺は実際に作業した人間じゃないと解りませんよね、後はプレスラインの整形と歪みを写りこむ背景をチェックしながら修復していきます。

スイフトデントリペア作業後画像1 スイフトデントリペア作業後画像2 after

かなり苦労致しましたが何とか形にはなりました、僅かな歪みは残っていますがお客様にご確認いただいたところとても喜んでいただけたので良かったです!、ご依頼ありがとうございました。

どういう訳かスイフトはこの位置の修復依頼が多いように思います、過去にも何台も作業した記憶があります、それほどこのプレスラインは出っ張っている訳ではないのですが・・・謎です(笑)

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