先週に続き今週も信じられないような強風の日がありました、今までの経験上こういった強風の日の後は完全には直せないような深く鋭いヘコミに関してのお問い合わせやご依頼が増えます(^_^;)、強風に煽られるとドアパンチもより威力が増しますので通常より深く鋭く凹むケースが多いです、局部的に鋼板が伸びてしまうとたとえ小さなヘコミでも完全に修復できずに歪みが残ってしまう場合がありますので強風の影響を受ける場所に駐車する際は充分に気を付けて下さい。
今回はデントリペアのプーリング(表側の鋼板から引っ張ってヘコミを直す技法)について少しご説明をしたいと思います。
デントリペアは通常ヘコミを裏側から専用ツールで押し戻して修復するのがメインの技法ですが、裏側にツールがアクセスできない位置(各ピラー、ルーフサイド、リアフェンダーアーチ前方部など)のヘコミを修復する場合、表側から引っ張って直すプーリングという技法を使う事があります、しかし、このプーリングを使うケースというのは実はツールが裏側に入らない場合だけではありません、大規模な内装の分解をしないと裏側にツールがアクセスできないパネル(ルーフ(天井)など)などの修復の際にも結構使用します。
先日もBMW3シリーズのルーフ中央の小さなヘコミの修復をプーリングで行いました
3~4センチ位の浅いヘコミです、スジ状の折り目や鋭い打撃痕もない為、プーリングで対応可能と判断致しました、数回引っ張ってポンチングで整形して30~40分程度で無事リペアできました。
歪みも残らずほぼツールで押す技法と仕上がりも変わらなかったと思います、もし、これを裏側からツールで押す技法で修復しようとするとルーフライニング(天井の内装)を外さなければならず何倍もの時間と労力が必要となります、当然、修復金額も全く変わってきます(当然高くなります)・・・それなら、いつもプーリングで直せばいいじゃないか!と言われそうですが、実はこのプーリングという技法できちんと直せるヘコミには幾つかの条件があります
- 小さく浅いヘコミ
- 単純な形状
- パネルの平面にあるヘコミ(フチや曲面にあるヘコミは不可)
- ヘコミのあるパネルが再塗装していない事
大まかですが、上記のような条件を満たした場合のみ対応可能な技法です(あくまで私の場合です)、それ以外の大きいヘコミや深いもの、または複雑な形状の場合はまず綺麗には修復できません(目立たなくする程度なら可能な場合はありますが)、しかも、日産車のスクラッチシールド(細かな洗車キズなどが復元するクリア塗装)などの場合も塗膜剥がれの危険性が高いので使えません・・・要はとても条件を選ぶ技法という事なんです(^_^;)
どんな場所でも、どんなヘコミにでも対応可能ならとても便利なのですが・・・なかなか世の中上手くいきません(笑)
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