いよいよ梅雨入り間近のようです、ジメジメジトジトの梅雨もうっとうしくて嫌なのですが、その後にやってくる夏の事を考えると更に憂鬱になります、暑いのが何より苦手な私です、出来れば夏が来ない所に住みたいと真剣に考えたりします・・・(笑)
今回はホンダFITのリペアでした、一般のお客様からのご依頼です。
ヘコミはリアのハッチゲートです、上下に分かれていて上側10センチ、下側5センチ、といった感じです(^_^;)、そこそこの大きさがあって勿論それも厄介なのですが、一番の問題は上側の完全に折り目のようになってしまっているスジです、ここまでクッキリと折れてしまっている場合は残念ながら完全に消す事はできません、お客様にはその旨ご説明させていただきましたが、ご理解いただけたので作業をお受け致しました
最近のホンダ車はとてもへこみ易く伸び易い鋼板特性なのでやたらとヘコミを押していっても必要以上に鋼板を伸ばしてしまうだけです、まずはヘコミのフチに掛っている応力を抜いていきます、応力が抜けてくると鋼板に動きが戻ってくるので、ヘコミが勝手にある程度変化してきます、そこからはツールでヘコミを押し戻していきます、ただし強引な力技は厳禁です、動きに逆らわず優しく少しづつ変化させます、ある程度戻った時点でスジを攻めていきます、この際はミリ単位でのツールコントロールが必要で正確に線状のスジを捉えていかなければなりません。とても神経を使う作業です(^_^;)、しかしそれでも消せるスジには限界があります、今回のように完全に折り目のようになってしまっている場合は意地になってスジを深追いするよりも、ある程度スジを目立たなくできた時点でスジの事は潔く諦めて、パネルの歪み消す作業に全神経を使った方が全体的な仕上がりは良くなることが多いです、ましてボディ色が黒系の場合は特にそうだと思います・・・(あくまで私感ですが)
全力を尽くしましたがやはり折り目のようなスジは若干残ってしまいました・・・ボディ色が黒でなければ殆ど解らないと思うのですが、残念ながらこのボディ色だと見る角度によってはスジは見えてしまいます・・・少し悔しいですが、これで精一杯です(^_^;)
お客様のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。
地球上に物理の法則がある限り?修復にはどうしても限界があります、そうは解っていても、今回のようなご依頼をお受けした場合は、いつも『もう少しスジが浅かったら』・・・と思わずにはいられません、デントリペアの神様はなかなか願いを聞いてくれません・・・(笑)
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